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２．５　バックアップリストア

トラブルが起こり、取得したバックアップから、正常時の状態に戻すことをリストアといいます。 企業での場合は、のんきに考えている場合ではありませんが、じっくりやらないと、かえってとりかえしのつかないことになります。

かつて、お客さん先のサーバーマシンをソフトウェアバージョンアップ作業で壊したため、顔が青ざめた記憶がありました。機械自身が起動すらしなくなったのです。とはいっても、バックアップは取得していましたので、フルリストア（システムデータ、ユーザデータ）で冷静に対処することができました。

またあるときは、数千人の従業員が利用するグループウェアシステムでバージョンアップを実施しました。翌日朝、本番待機。まだ始業１時間前なのに、既に数十人が利用してました。利用できているから問題なし、と安心していたら　接続不良のクレーム電話が発生。

企業でメールが使えない損失は、時間に比例しません。長時間　復旧しない場合、ヘタをすると、賠償問題にもなります。しかしながらオープンシステムの場合、原因解明に時間がかかります。もちろんこの時間帯では、ソフトウェアメーカーもまだ始業していません。諸事情を、お客さんになんとか説明、しばらく利用ができないことをアナウンスして頂きました。

死にそうになりながら、パラメータファイルが怪しいと判断、部分リストアを行いました。それで無事、のりきったこわーい経験があります。（お客様業務開始　数分前に回復）

では、先の取得タイミングにおけるメリット、デメリットを検討してみましょう。

・全ての情報を取得する。（全データ） ・状況により、場所を考慮し取得する。（システムデータ、ユーザデータ） 　OS、アプリケーション等、システム部分は、変更作業前後のみ取得。 　データ部分など、毎日変わっているものは毎日取得。

全ての情報を取得した場合、リストアは簡単です。フルリストアといいまして、基本的にソフトの指示に従うだけでデータ量にあわせて一回処理をするだけです。逆に、変更部分のみ取得していた場合は、少し時間がかかります。理由は簡単。前日と変わっているところのみ取得しているからです。このため、媒体変更がいくつも必要だったり、何よりも所要時間は莫大にかかります。

ちなみにデータのみ取得していた場合は、OSのインストールから始めないといけません。 これは非常に大変です。アプリケーションももちろん、入れなおし。

これは企業ではありえませんね。
と思っていたら、中小では結構そういうところが多いことを知りました。(^_^;)

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いろんな媒体からの加工ができます。 素材がなくてもご安心です。